2011年10月20日木曜日

ツツガムシ虫刺症



1. ツツガムシはダニの一種で、日本には約120種が生息.幼虫の体長は約 0.2mm 程です.
2. フトゲツツガムシとタテツツガムシの幼虫の発生ピークは秋(10月、11月)です.
3. ヒトはこれらの幼虫に偶然吸着され、それが有毒ダニであれば感染します.
4. 幼虫に吸着された瞬間は痛みや痒みはほとんどないのでそれに気づきません.

ツツガムシの幼虫に刺された後、頭痛、悪寒、発熱などの症状が出るまでの期間
(潜伏期間)は7~14日です.
発熱( 39~40℃ )、不定型な発疹、刺し口は主要3徴候と呼ばれます。
刺し口は10mm前後とやや大きく、中心部の潰瘍または黒色痂皮部が特徴です.

【対策】
農作業時や、河川敷やヤブの中に入るときは、長袖、長ズボン、長靴などの服装をしましょう.
草むらなどに、直接寝ころぶことはやめましょう.
虫除けスプレーを使うことは有効です.
作業後には入浴して体を良く洗い、衣類は洗濯して、ダニを洗い流しましょう.
予防薬は、開発されていません.
発熱、発疹、全身倦怠感などがみられる場合は、早めに医療機関で受診して下さい.
発病の1~2週間前に農作業をしたり、ヤブの中に立ち入った場合はそのことを申告しましょう.