2010年6月22日火曜日

重症ぜんそくに対する注射薬(ゾレア)















ぜんそくの患者さんは人口の3%にのぼるといわれています.
近年のぜんそく治療薬、とくに吸入ステロイド療法の確立によって、ぜんそくはきわめて良好にコントロールできるようになってきました.

しかしまれにどのような治療薬を組み合わせても症状がなかなか改善しない最重症のぜんそく患者さんがいます.
そういった方を対象に2009年ゾレア皮下注が認可されました.

ゾレアは通常、1回の皮下注射を2週間または4週間ごとにおこなう薬です.
ゾレアの注射液は粘性があり、皮下注射に多少痛みを伴う場合があります。また注射は5~10秒ほどかけて、比較的ゆっくり投与されます.
問題は薬価で、通常のぜんそく治療の何倍も必要になりますため、本当に重症なぜんそく患者さんに使用は限定されています.

それでも10年前と比べるとぜんそくの治療薬はラインナップも増え、うまくコントロールできる患者さんが多くなりました.
ぜんそく症状のある方はいちど相談ください.